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2010年06月13日
以前、鉛筆で図面を描いていた頃に
どの厚さの
どの種類のトレーシングペーパーが良いか・・・
なんていうことに凝った時期があって
その頃、購入した B1 のロール紙が何束か保存してあります
もう10年近く使っていないものです
ドローイングを描く為に購入した、
そこそこ上質ランクのモノだったので、なかなか手放せず
京都から引っ越す際に、引越屋さんの荷台に乗せたのでした
先日、その紙を印刷屋さんに見てもらい
『切断して、小さなオリジナルマーク入りのスケッチ用紙を作りたい』とお願いしました
そう、鉛筆で図面を描いていた頃は
紙の品質や鉛筆の種類に拘ったものでした
ドイツ製の製図用具を大事に集めていた頃もありました
上質の紙や専門道具は、私たちの心強い味方でもありました
昨日、19世紀の写真プリントの展示を見に行きました
130点あまりの150年前にプリントされた写真は
まるでシルクのような質感の紙の上で、美しい19世紀のローマの姿を
アルブミンプリントと呼ばれる手法で現像された貴重な写真とのことでした
事務所に戻り、聞き慣れない
『アルブミンプリント』
という現像手法を調べたり
『ソルテッドペーパー』という紙の類を検索したりしながら
『如何に美しく残すか』という命題に芸術家やコレクターの試行や技術開発によって
私たちの『紙に描く仕事』は脈々と媒体の進化とともに
受け継がれてきたんだなぁ〜などと改めて想いを巡らせ
夜遅くにも関わらず、古いドローイング本を開いたり
図面ケースに保存してある、鉛筆図面を広げたりしていました
それは、やはり原点なのです
どれだけ、電子媒体が進化し
デジタルでの疎通が時空を超えたとしても
『紙に描く仕事』は残り続けるに違いない
来週、印刷屋さんに頼んだ
オリジナルのスケッチ用紙が届く予定です
まっさらな紙に向かう時の緊張感
その時味わう『描く仕事』への尊厳にも似た想いは
いつまでも忘れずにいたい
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投稿者 mochizuki : 2010年06月13日 10:00